絵柄解説
「豊穣の女神」「王座を守るもの」イシス*1が鎮座しています。オシリスとともに豊穣の女神としても扱われ、神話の中では、かつてオシリスとともに民に農耕を教えたともされる。また、ナイルの氾濫の始まりを象徴する星ソティス(シリウスのこと)は、彼女の象徴である。エジプトの農家では、現在でも夏至の前に降る雨を「イシスの涙」と呼ぶらしい。イシスと結び付けられた星、シリウスの瞬きがナイルの氾濫時期に起きることと関係していると言われています。聖母マリアの神話的起源の一つがイシスなのです。
正位置
繁栄、豊穣、愛情、包容力、家庭を守る、女性からの援助
女帝のカードが正位置で開かれると、物質的な安定と精神的な充足を意味します。特に恋愛など、異性関係や夫婦関係では、良い未来を表しており、経済的にも精神的にも満たされて、穏やかな生活を過ごせます。女帝のカードは女性としての幸せの象徴ともいえるカードなのです。
逆位置
挫折、嫉妬、感情的、情緒不安定、わがまま、軽率
女帝のカードが逆位置で開かれると、女性の我儘な一面が、強く現実に影響していることを意味します。感情に翻弄されがちな女性の一面を表しますから、無駄使いや浪費などにも注意が必要です。不満が募り、相手にぶつけてしまうような状態です。