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12.吊るされた男

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絵柄解説

サッカラの階段ピラミッド地下より発見されたナルメル王のパレットを模したイラストが描かれています。ナルメル王*1が中央に大きく表されている。王は左手で敵の髪を掴み、右手で棍棒を振り上げて、今にも打ちつけようとしている。
王が兵士に敵を倒させる権力を表すのではなく、王の力強さを誇示するというのは、セド祭で走り体力があることを示す場面と共に、エジプトらしい表現です。
王はひときわ大きく描かれ、その他の人物は小さく描かれている。王の姿は、頭部は側面から、目と肩は正面から、腰から下は側面から見た図を合成するという、本来ありえない姿勢で描かれている。右上の図像の鳥は、ハヤブサの神・ホルスで(おそらく上エジプトの)王を表し、下の6つのえのき茸のようなものはパピルス(カヤツリグサの一種)で、それが育つ湿地帯、つまり下エジプトを表していると言われています。このカードは吊るされた男なので髪を鷲掴みにされている男性を指しています。

正位置

修行、試練、忍耐、抑制、自己研鑽の努力、成長のための試練

吊るされた男のカードが、正位置で開かれると、そこには乗り越えられる試練の到来と、努力による精神的な成長の2つの意味があります。このカードが開かれるときは、すでにそんな試練と思える苦労が来ている時や、近い将来に訪れることを表しています。悟り、吉凶半々

逆位置

徒労に終わる努力、自暴自棄、欲望に負ける、報われない努力、投げやり

吊るされた男のカードが、逆位置で開かれると、今のあなたの努力が、徒労に終わる可能性が高いことを意味します。あなたが進むべき方向性ではないかもしれません。すでに進行している物事でも今一度冷静に見直してみましょう

 

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